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泡のように
第19章 18.
「母さんも智恵子も。・・・レイナも。どうしてこんなに、男の趣味が悪いんだろう、って、思っただけだよ」

 ふふ、気味悪い笑みを顔に貼り付けたまま、お兄ちゃんはキーを抜いてドアを開けた。

「それ以上は、智恵子の知るようなことじゃ、ないよ」

 熱を含んだ湿度の高い外気が車内に流れ込む。
 お兄ちゃんが車から降りたあとも、私はしばらく動けなかった。
 

「ど、どうした?ほら、帰らないと。俺も秋芳さんに、ちょっと、会いたい。この前のことを謝りたい」

 ドアが開き、外からお兄ちゃんが心配そうに私を見つめている。

「ねぇ、さっきの話。誰だったのか、本当のことを教えてよ」

 私の言葉にお兄ちゃんはしばらく黙り、それから空を見上げた。

「雨が降りそうだね。空が、まっ、真っ暗だ」
「誤魔化さないでよ」
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