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泡のように
第21章 20.
命日には来るなってオカーサンが言った?
アキホの発言が脳内をぐるぐる回る。
「おまえこそなんで命日でもねーのに墓参りに来てたんだよ?実のムスメのくせにさ」
「私は・・・なんでだか・・・分からないけど・・・」
「は?なんでだかわかんねぇのに墓参りするの?へへへへ!意味わかんねぇ!」
いい加減にしろよ。
お兄ちゃんは今度は少し怒った様子で強めにアキホを咎めた。
アキホはやっと前に向き直り、黙っていれば誰もが振り向きそうな綺麗な顔を静かに整頓させた。
車内に沈黙が訪れる。
なぜならアキホがスマホの画面を見つめだしたからだ。
高速スピードで指先を動かしている。
何か操作しているようだった。
そしてそれはすぐに耳元に移動して、気付いたときには「モシモシおかーさん?」って通話に変わっていた。
「あのさー、アタシ。アキホ。今いい?あー、うん。墓参ってきたよ。うん、うん。そうだよ、篤志と一緒。うん。篤志の妹ホカクしたからさー、一緒に連れて帰るわ。うん、うん。じゃーねー」
アキホの発言が脳内をぐるぐる回る。
「おまえこそなんで命日でもねーのに墓参りに来てたんだよ?実のムスメのくせにさ」
「私は・・・なんでだか・・・分からないけど・・・」
「は?なんでだかわかんねぇのに墓参りするの?へへへへ!意味わかんねぇ!」
いい加減にしろよ。
お兄ちゃんは今度は少し怒った様子で強めにアキホを咎めた。
アキホはやっと前に向き直り、黙っていれば誰もが振り向きそうな綺麗な顔を静かに整頓させた。
車内に沈黙が訪れる。
なぜならアキホがスマホの画面を見つめだしたからだ。
高速スピードで指先を動かしている。
何か操作しているようだった。
そしてそれはすぐに耳元に移動して、気付いたときには「モシモシおかーさん?」って通話に変わっていた。
「あのさー、アタシ。アキホ。今いい?あー、うん。墓参ってきたよ。うん、うん。そうだよ、篤志と一緒。うん。篤志の妹ホカクしたからさー、一緒に連れて帰るわ。うん、うん。じゃーねー」