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泡のように
第22章 21.
ダークグレーで統一された新築感丸出しの、どこもかしこもピカピカの廊下を歩いて真ん中あたりにあったドアの前でアキホとお兄ちゃんは足を止めた。
アキホは手に提げていたタンクトップと同じ黒色のミニトートにぶら下げていたカラビナから鍵を1本選ぶと、無言で差し込みガチャッと回した。
そして勢いよく大きくドアを開け放つと「ただいまなのだー!」と大声で述べてから室内へ入っていった。
お兄ちゃんも無言でアキホの背中を追おうとして、ふと私に向き直り、黙ったまま私の背中を室内へ誘導した。
「ただいま」
見知らぬマンションの一室に帰宅の挨拶をするお兄ちゃんの背中が不思議だった。
玄関を入ってすぐ、レイナがいた。
私とさほど背丈の変わらない、それでいて私よりもスリムで、私よりも巨乳そうな、鳶色の髪と瞳をした、綺麗な人。
それが、レイナだった。
アキホは手に提げていたタンクトップと同じ黒色のミニトートにぶら下げていたカラビナから鍵を1本選ぶと、無言で差し込みガチャッと回した。
そして勢いよく大きくドアを開け放つと「ただいまなのだー!」と大声で述べてから室内へ入っていった。
お兄ちゃんも無言でアキホの背中を追おうとして、ふと私に向き直り、黙ったまま私の背中を室内へ誘導した。
「ただいま」
見知らぬマンションの一室に帰宅の挨拶をするお兄ちゃんの背中が不思議だった。
玄関を入ってすぐ、レイナがいた。
私とさほど背丈の変わらない、それでいて私よりもスリムで、私よりも巨乳そうな、鳶色の髪と瞳をした、綺麗な人。
それが、レイナだった。