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泡のように
第24章 23.
私は、レイナの言った通り、お兄ちゃんに出会うためにこの世に生まれてきたのだろうか?
お兄ちゃんの義理の妹として生まれて、こんなふうに、お兄ちゃんに抱かれるために?
すごい発想だ。
官能小説の世界でだって、相手にされないような、チンケな発想。
しかし、私の身の上に当てはまるのだから、私はチンケで、お母さんの言うとおり、クズだ。
天国も地獄もあの世もないのなら、倫理観と背徳感の狭間で苦しむ必要は皆無のはずだ。
もしかすると、レイナと、レイナの兄は、そもそもそれらの感情を欠落していたのだろうか。
どうしてレイナは何の迷いもなく、兄の子供を2人も生んで、ふつうの顔をして生きていられるのだろう。
どうしてあんなに苦しい思いまでしたくせに、他人の私を、愛しているなんて、言って、優しく心を撫でるようなことが、出来るんだろう。
あぁ、やっぱり。
お兄ちゃんの父親に、会ってみたかった。
でなければ、どうしてレイナが自分の兄を愛してしまったのか、想像し、自分の都合のいいように解釈することしか、できないじゃないか。
お兄ちゃんの義理の妹として生まれて、こんなふうに、お兄ちゃんに抱かれるために?
すごい発想だ。
官能小説の世界でだって、相手にされないような、チンケな発想。
しかし、私の身の上に当てはまるのだから、私はチンケで、お母さんの言うとおり、クズだ。
天国も地獄もあの世もないのなら、倫理観と背徳感の狭間で苦しむ必要は皆無のはずだ。
もしかすると、レイナと、レイナの兄は、そもそもそれらの感情を欠落していたのだろうか。
どうしてレイナは何の迷いもなく、兄の子供を2人も生んで、ふつうの顔をして生きていられるのだろう。
どうしてあんなに苦しい思いまでしたくせに、他人の私を、愛しているなんて、言って、優しく心を撫でるようなことが、出来るんだろう。
あぁ、やっぱり。
お兄ちゃんの父親に、会ってみたかった。
でなければ、どうしてレイナが自分の兄を愛してしまったのか、想像し、自分の都合のいいように解釈することしか、できないじゃないか。