この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
泡のように
第24章 23.
 私は、レイナの言った通り、お兄ちゃんに出会うためにこの世に生まれてきたのだろうか?
 お兄ちゃんの義理の妹として生まれて、こんなふうに、お兄ちゃんに抱かれるために?
 すごい発想だ。
 官能小説の世界でだって、相手にされないような、チンケな発想。
 しかし、私の身の上に当てはまるのだから、私はチンケで、お母さんの言うとおり、クズだ。

 天国も地獄もあの世もないのなら、倫理観と背徳感の狭間で苦しむ必要は皆無のはずだ。
 もしかすると、レイナと、レイナの兄は、そもそもそれらの感情を欠落していたのだろうか。
 
 どうしてレイナは何の迷いもなく、兄の子供を2人も生んで、ふつうの顔をして生きていられるのだろう。
 

 どうしてあんなに苦しい思いまでしたくせに、他人の私を、愛しているなんて、言って、優しく心を撫でるようなことが、出来るんだろう。



 あぁ、やっぱり。
 お兄ちゃんの父親に、会ってみたかった。

 でなければ、どうしてレイナが自分の兄を愛してしまったのか、想像し、自分の都合のいいように解釈することしか、できないじゃないか。
/324ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ