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泡のように
第24章 23.
太い腕と、大きすぎる身体が、私の身体を包み込むように抱き締める。
繋がっている身体の中心がきゅうと締まり、そのせいなのかわからないけれど、お兄ちゃんは更に強く私を抱き締めた。
お兄ちゃんの唇が髪の毛に触れる。
身体と同様に、息が、熱かった。
「別れてほしい」
お兄ちゃんは確かに、そう言った。
「あの、ロリコン教師の、おっさんと。兄ちゃんとしてはね、兄ちゃんとしては・・・別れてほしい」
顔を上げたお兄ちゃんは、もう、隠すこともせずに、スマホを正直に睨みつけていた。
人のことロリコンってディスる資格なんかお前にはねぇだろと思うのだが。
そういう男のことがどうしようもなく好きでいるガキは、なんという名称で呼ばれるべき存在なのだろう。
専門家よ、そっち側の人間の名称も、考えてくれよ。
お兄ちゃんは少しの間考えるように口を噤んだのち、まるで教壇に立つ教師のような、というか教師なんだけど、ごく真面目なテンションで述べた。
「その代わり、別れるなら、兄ちゃんも、智恵子に全部、気持ちを話すよ」
スマホの画面は青白く光ったままだった。
ゆっくり、腰が動き始める。
「やり直せるってこと?」
身体の中心から快感が全身に広がり、無意識に息が上がる。
このまえ会ったメタボおじさんと、メガネおばさんの顔が浮かんで消えた。
「ねぇ、先生と別れたらやり直せるの?ねぇ、お兄ちゃん」
繋がっている身体の中心がきゅうと締まり、そのせいなのかわからないけれど、お兄ちゃんは更に強く私を抱き締めた。
お兄ちゃんの唇が髪の毛に触れる。
身体と同様に、息が、熱かった。
「別れてほしい」
お兄ちゃんは確かに、そう言った。
「あの、ロリコン教師の、おっさんと。兄ちゃんとしてはね、兄ちゃんとしては・・・別れてほしい」
顔を上げたお兄ちゃんは、もう、隠すこともせずに、スマホを正直に睨みつけていた。
人のことロリコンってディスる資格なんかお前にはねぇだろと思うのだが。
そういう男のことがどうしようもなく好きでいるガキは、なんという名称で呼ばれるべき存在なのだろう。
専門家よ、そっち側の人間の名称も、考えてくれよ。
お兄ちゃんは少しの間考えるように口を噤んだのち、まるで教壇に立つ教師のような、というか教師なんだけど、ごく真面目なテンションで述べた。
「その代わり、別れるなら、兄ちゃんも、智恵子に全部、気持ちを話すよ」
スマホの画面は青白く光ったままだった。
ゆっくり、腰が動き始める。
「やり直せるってこと?」
身体の中心から快感が全身に広がり、無意識に息が上がる。
このまえ会ったメタボおじさんと、メガネおばさんの顔が浮かんで消えた。
「ねぇ、先生と別れたらやり直せるの?ねぇ、お兄ちゃん」