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泡のように
第4章 3.
 秋芳先生の場合はラグビー。
 アメフトとラグビー、違うけど似てるし、まぁいいか。って、2年前に納得した。共通点はかするくらいでもいい。


「エッ!お前、兄貴いたの」

 なんとなく、先生にお兄ちゃんの話をしたのはあそこの腫れがひいた土曜日。
 先生は私の後ろで腰を振りながら驚いていた。

「2年も付き合ってんのにいま初めて知ったよ。兄貴っていくつ?」

 そりゃそうだ。今初めて話したんだから。
 驚きながらも先生の手は私のおっぱいをしっかり揉んでいる。

「私より、じゅっさい年上だから・・・27歳、になるかな、先生と同じ、教師なの」

 喘ぎ喘ぎ質問に答えると、先生は急に私の身体から引き抜いてしまった。

「どうしたの?」

 突然のことに驚いて先生を見れば、さっきまでカチンコチンだったモノがやわんと縮んでしまっている。先生は深刻な顔で言った。

「思わず妹の裸を思い出してしまった」

 呆気に取られている私の横で先生はいそいそボクサーブリーフを穿いている。

「ちょっと、休憩しようぜ」

未だかつてない出来事だ。

「コーラ飲むか?」

 私が返事をする前に冷蔵庫からペットボトルを取り出し、コタツテーブルの上に置く。その横顔は情けないような困ったような複雑な顔つきだった。

「ごめんな、勃つまでちょっと待ってくれな」

 意味が分からず、とりあえず私もセーラー服の乱れを正す。
 頭を抱えて煙草をふかす先生の隣に腰掛け、火照ったままの身体を寄せた。

「妹さんの裸ってどういうこと?」

 萎んだあそこをボクサーブリーフの上から撫でてみる。

 が、反応なし。

「いや、ホラ、俺にもやっつ年下の妹がいるだろ。山岸の兄貴の話を聞いたら自分と被っちまってさぁ。この前実家に帰省したとき妹が風呂入ってんのに間違えてドア開けちまって。そのときに見た裸を思わず思い出したら・・・ウッ」
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