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泡のように
第24章 23.
 八つ当たりするかのように、お兄ちゃんは乱暴に私を指で虐めながら、言った。




 レイナのことも憎いよ。
 どうしてレイナがあいつのことを愛せるのか分からないよ。
 一緒に育ったって、それがなに?
 実の兄妹だからなんだって言うの?
 って開き直って。
 ずっと小さい頃から、あいつがしたいときに好きなだけさせて、だから俺ができて。
 俺を産むとき血がいっぱいでて死にかけたって平気な顔して笑いながら言って。
 ずっと自分は苦しい思いをしてるのに、苦しいとも思ってなくて。
 自分はあんな声になるまで働いたのに、やっぱりあいつのことをなんとも思ってなくて。
 あいつのことしか見えてなくて。
 あいつのためだけに生きていて。




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