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泡のように
第24章 23.
 ざらざらを刺激する2本の指は、いつの間にかダサいトランクスからずらして取り出したお兄ちゃんの勃起したモノに変わっていた。

 暗がりの中、お兄ちゃんの大きい背中にめいっぱい腕を回して、喘ぎ続ける。
 そして昔のように、無意識に、まるで喘ぎ声の一部のように、
「お兄ちゃん大好き」
 って、口走ってしまう。

 ある瞬間お兄ちゃんは勢いよく自分のものを引き抜くと、急いで私の頭上で膝をついて、そして私の顔面に思いっきり射精した。
 生暖かい液体が目尻から垂れ落ち、布団と髪の毛を汚す。
 
 勢いよく引き抜かれたあそこは、先生といっぱいしたあとみたいに、擦り切れてヒリヒリと痛む。
 でも、どうしてお兄ちゃんだと、嫌だって思わないんだろう。

 さっきお兄ちゃんが枕元に置いたタオル、どこにいったかな。

 必然の状況として目を閉じたまま、手を上下左右動かしてタオルを探す。
 そんな私の頭上で、なにか猛烈に明るいものが2回光ったのが分かった。
 それが、私の滑稽な裸体を撮影するデジカメのフラッシュだというのは、見ずとも理解出来た。

「可愛く撮ってくれた?」

 皮肉混じりに精液を顔に浴びたまま笑うと、お兄ちゃんはまた私の身体を触り始めた。


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