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泡のように
第29章 28.
 おっさんを見つめたまま、パンツにも指を掛ける。
 どう脱いで見せればエロく見えるか?
 考えながら。
 お兄ちゃんの陰気な顔の向こうにある、結末を想像しながら。

「お母さんね、知ってたんだって。ずっと前から、お父さんが私にね、やらしいことしてたの」

 立ち上がって、呆然と戸惑い続けるおっさんに近付いて、そして、膝の上に跨った。
 トランクスをずらして、おっさんの中身を、割れ目の奥に突き立てる。

「お母さんって相当、お父さんのこと愛してるんだね。こうなったのは、全部私のせいだって言ったんだよ。どう思う?お父さんも、そう思うの?」

 おっさんの戸惑いはすぐに吐息に変わった。

 
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