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泡のように
第34章 33.
「ふふふ、懐かしいなぁ。アキホも智恵子ちゃんくらいの時に私に同じことを言ったのよ?その頃アキホは、タカシ君っていう、アキホが“女”として心から愛することが出来る男性に出会ったから。だからわたしはその時に初めてアキホにわたしたちが夫婦じゃなくて実は兄妹なんだって告白したの。あの子泣いてた。なんで兄貴なんかと子供作ったんだって。そんなふうにアキホは泣きながらわたしにね詰め寄ってね?パパのせいでママは苦労ばっかしたんだ、別れてまともな男と一緒になって幸せになれよって言ったの。ふふ・・・。あの時は何も言えなくて黙ってたの。今だってそうよ?愛し合ってしまったんだからって説得してアキホを納得させて。でもね、今なら・・・ううん。智恵子ちゃんになら本当のことを言える」
あの男がレイナを呼んでいる。
「わたしね、あの人のセックスがあれば、ほかはどうだっていいのよ」
あの男がレイナを呼んでいる。
「わたしね、あの人のセックスがあれば、ほかはどうだっていいのよ」