この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
泡のように
第11章 10.
 空調が効きすぎた室内は乾燥している。
 頬に手を当てると一晩であっという間にかさついてしまっていた。
 帰ったらすぐ手入れしないと、肌荒れの原因になりそうだ。
 先生好みの柔らかくきめの細かい肌を保つのはなかなか苦労する。

 うふぅん、いやらしい声を漏らして先生が寝返りを打つ。
 ベッドが軋んでポリエステルのド派手なピンク色のカバーが擦れ、がさがさと鳴った。
 寝ているとき、先生の眉毛はなぜか情けなくハの字に下がる。
 ちょっと可愛いかも、って思う最近の自分が不思議だ。
 前はこんなふうに思わなかった。
 この感覚は一体何なんだろう。 

 眠り続ける先生の半開きの唇に指を這わせると、カサカサしていた。
 いつもはこんなに乾燥していない。
 キスしすぎたせいか。
 私の乳首を吸いすぎたせいか。
 あとでワセリンでも塗ってあげよう。
 割れて痛いからキス出来ないなんて言われたくない。

 何度も唇を左右になぞっていると、唐突に指先を噛まれた。
 思わず気弱なポメラニアンみたいな悲鳴を上げると、先生は開いているんだか開いていないんだか分からないぐらい細い瞼の隙間から驚く私を見て笑っていた。

 
 
/324ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ