この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
泡のように
第12章 11.
「彼氏がいるのに、兄ちゃんとこんなことしていいの?」
明け方、寝息を立てていたと思っていたお兄ちゃんが急にそんなことを言うから、腕の中で思わず笑ってしまった。
「は?何を今更・・・お兄ちゃんが無理矢理ヤッてきたときも、私が寝てた時も、今の彼氏ともう付き合ってたんですけど」
「それは・・・そ・・・・そうだね」
お兄ちゃんは煙草を吸わない。
先生とのセックスに慣れると、事後に手持ち無沙汰でいるお兄ちゃんが何だか不思議に見える。
「でも・・・か、彼氏のために、ためにも、これが最後にしよう、な?」
言うと思っていたセリフだ。
「どうして?お兄ちゃんは私のこと、もう嫌い?」
腕の中でお兄ちゃんの胸に頬を擦り付け、顔を見上げる。
長い前髪の隙間から見える瞳は、カーテンの隙間から差し込む朝陽を受けて、やっぱり鳶色に澄んでいた。
「そう、そうじゃないよ・・・でも智恵子は妹だから」
「あはは、これってデジャブ?前に聞いたよそのセリフ」
笑い終わって、納得がいかないって、真面目に言った。
長年心の中に積もっていた気持ちを素直に口に出した。
「あんな写真まで残していて、飾っていて、どうせ、昔の私の写真でヌイてるんでしょ?私はお兄ちゃんのこと好きで、こんなに相性もよくて、なのにどうして突き放すの?血も繋がってないし、結婚だってできるんでしょ?法律ではさ。なんで今更私とただのキョウダイになりたがるの?私お兄ちゃんの考えていることが全然分からない」
明け方、寝息を立てていたと思っていたお兄ちゃんが急にそんなことを言うから、腕の中で思わず笑ってしまった。
「は?何を今更・・・お兄ちゃんが無理矢理ヤッてきたときも、私が寝てた時も、今の彼氏ともう付き合ってたんですけど」
「それは・・・そ・・・・そうだね」
お兄ちゃんは煙草を吸わない。
先生とのセックスに慣れると、事後に手持ち無沙汰でいるお兄ちゃんが何だか不思議に見える。
「でも・・・か、彼氏のために、ためにも、これが最後にしよう、な?」
言うと思っていたセリフだ。
「どうして?お兄ちゃんは私のこと、もう嫌い?」
腕の中でお兄ちゃんの胸に頬を擦り付け、顔を見上げる。
長い前髪の隙間から見える瞳は、カーテンの隙間から差し込む朝陽を受けて、やっぱり鳶色に澄んでいた。
「そう、そうじゃないよ・・・でも智恵子は妹だから」
「あはは、これってデジャブ?前に聞いたよそのセリフ」
笑い終わって、納得がいかないって、真面目に言った。
長年心の中に積もっていた気持ちを素直に口に出した。
「あんな写真まで残していて、飾っていて、どうせ、昔の私の写真でヌイてるんでしょ?私はお兄ちゃんのこと好きで、こんなに相性もよくて、なのにどうして突き放すの?血も繋がってないし、結婚だってできるんでしょ?法律ではさ。なんで今更私とただのキョウダイになりたがるの?私お兄ちゃんの考えていることが全然分からない」