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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
こんなに貪欲になってしまう自分は初めてだと、誉自身も驚く。
夕餉なんてどうでもいい、架音に見られてしまっても構わない、だから早く抱いてほしい。
そう思ってしまうなんて……
こんな自分は恥ずべき存在で、また怖くなる。
性欲は己をどこまでも堕としていくものなのではないかと、恐れる。
だけどそれも全部夜光様がしたこと。
全部あなた様が教えてくださったこと。
シュルっ……バサバサ!
誉の素早く衣を脱いだ音に、机に向き合っていた夜光が顔を上げる。
自分から裸になった彼女を見て、夜光は僅かに目を見開いた。
「……!」
『いや……嫌です!どれだけ焦らされたとお思いですか?先程のでは全然足りません……!今すぐ、教えてください』
誉が大胆に椅子に座る夜光の膝の上に向き合う形で乗り、彼の股間をまさぐると、夜光は更に驚いた表情を見せる。
そんな彼に誉は少し愉快に思った。
「……おい、やめろ、誉」
『やめません』
夜光の言葉に、誉は引かなかった。
誉が手で緩くなりつつある竿を刺激すると、それは段々と固さを取り戻していく。
『夜光様は私に“時を置いて耐え凌いだ後の快感は、男女共に普段の比ではない”と仰いました。それを今すぐ教えてください……ここで証明してください……夜光様だって、ここ二か月ご無沙汰ではありませんか?ここは……こんなに熱くて固い……』
自分の蜜で滑りの良くなった肉棒をリズムよくしごくと、じんわりと先走りが滲み出てきた。
そうして誉はピタリと、その動きを止める。
『……それとも、外で済ましてくるのですか?』
「!」
誉の口から不意に出た、少し低い声の言葉に夜光は再び目を見開いた。
彼が何かを言い出す前に、誉はすぐに口を開く。
『違うのなら』
誉は一糸纏わぬ姿をさらけ出して、ささやかながらも形の良い白乳房を、夜光の立派な胸板に押し付ける。
ピクリと、夜光の喉仏が動いた。
『今すぐ私を抱いてください……』
グチ、
はちきれんばかりに膨らんで反り立った肉棒に、自分の潤いを増した入り口にあてがって、入れないまま、誉はゆっくりと夜光の両手を自分の腰に持って行った。
その腰を掴んで下すのはあなた様……