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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
ああ私、なんてことをしているんだろう……
こんな形で迫るのも愚かだ。
どこか頭の先で、今の自分を叱責している己がちらちらと現れる。
その度に誉は瞳を揺らした。
けれど、その何倍にも膨れ上がった本能がそれをすぐに抑圧して掻き消していってしまう。
気持ちよくなりたい。
時を置いて耐え凌いだ後の快感……気持ちいいに決まってる。
もっと欲しい……
『夜光様……』
腰に手は置いたものの、固まったままの夜光に誉はすがるような視線を送る。
彼の名前を呼ぶ誉の声は、自分でも驚くほど甘ったるくて猫撫で声だ。
意識していないのに、明らかに誘う声だったのだ。
夜光は口元に何となく笑みを浮かべた。
「……誉、お前……もしかして発情期でも来てるんじゃないか?」
『ぇ……?えと……よく、わかりません……でも、私はいやらしい女で……もう、我慢できなくて、堪らないんです……夜光様の、匂いを近くで嗅ぐだけで、もう、頭がクラクラ、して……ほんとに、も、いれてほし……っんんっ!』
ズプぅっ!
ポツリポツリと白状し始めた誉の唇が、夜光の唇によって塞がれるのと、腰をグッと掴まれて、思い切り下されたのは、ほぼ同時だった。
誉は目を見開く。
『んんんんんーーっ……!』
固く反り立った熱の塊が、一気に奥まで突き刺さった感覚は、まるで体を真っ二つに裂くかのような衝撃。
誉は塞がれた唇の中でくぐもった声を出す。
夜光も少し息を乱したようだったので、彼は少し唇を離した。
『ぷぁ、はぁっ、はァ……ああああ……すご、い……おく……っ』
ジンジンする……
誉はうっとりと、体中を押し寄せては引いていくのを繰り返す、あの甘い快感の波を味わっていた。
もうこの感覚を押さえなくてもいいのだ!
肉棒を受け止めた膣中はうねり、吸い付き、久しぶりのその形を喜んで確かめているようだった。
「俺が外で済ませてくるだと……?ハッ!随分なめられたもんだ」
夜光は目の前で震える誉の蕾を強く摘まんだ。
『あぅぅっ!ご、ごめんなさい……っごめんなさいっ……どうしても夜光様に、抱いて欲しかったから……っつ、つまらないことを言いました……ひぅっ!ぁあっ、すごい……っ』