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藍城家の日常
第1章 私の旦那様
『は、ふぅ……』

誉は立たされた。

夜光は愛液が滴る太ももを片方持ち上げて、自分の肩にかける。


「コレは良かったのか?随分濡れてるじゃねぇか……コレにいじめられて何回イったんだ?」

『ぁ……分かり、ません……』

「数えきれない程イったのか。気絶しなかっただけ褒めてやる」


にゅち……

からくりは彼の手によって少しずつ引き抜かれていく……


『んあぁ……!』


誉は自分の指を甘く噛んだ。

引き抜かれていくごとに、きゅうっとからくりを締め付けていた膣壁も、引っ張られる。



ヌポォッ!


『ぁああっ』


全てが引き抜かれたと同時に、白みを帯びた愛液が溢れ出し、雫がポタポタと床に跳ねた。


『ん……ん、あぅ』


突然の虚無感に、膣穴はハクハクと開いたまま、寂しそうにひくつかせた。
誉は一瞬困惑し、下腹部に片手を添えた。


「びちゃびちゃだな」


ゴトン

夜光は表情を変えずにからくりを見つめた後、それを床に放った。


『あの……夜光様。お願いが』

「何だ」

『どうか厠に……厠に行っても良いでしょうか』


誉は眉をハの字にして、体を少しかがませて、夜光を見つめた。

ズン、ズンと下腹部に響く尿意が、からくりを引き抜いたと同時に襲ってきた。

半日この部屋でお仕置きを受け、膀胱はそろそろ限界だったらしい。

お仕置きの最中では気にならなかったのだが、一段落して安心したのか力が抜けてしまったようだ。


『あの……夜光様?あっ!あの、何を、ひぁっ!?』


誉はすっとんきょうな声をあげた。
夜光が誉の体を姫抱きし、歩き出したからだ。

向かった先は、寝室の隣に設けてある風呂場。

屋敷には大浴場があるが、ここは少し小さめで、夫婦が事後の汗を流すために置いてあるようなものだ。

風呂場の檜の浴槽には湯が張られていた。


『夜光様、ここは、か、厠ではありません。何をなさるおつもりですか……』




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