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藍城家の日常
第6章 我妻のこと


『も……もったいなくて、あまり言えないのです。好きと言う言葉がとても大切に感じてしまって、そう何度も言ってはいけない気がして……でも、その分、その時に言う“好き”の一言には気持ちが溢れるくらいに、籠ってますから……』


なんてことを途切れ途切れに白状する。
俺は彼女の言葉に微かに目を見張った。

まるで男女の立場が逆転したみたいで、夜光は急に自分が女々しく感じてきた。


「そう、か……」


一杯食わされた気分だ。
夜光はやや八つ当たり気味に、誉を攻めた。


『あっ!で、ですから……そんなに、んん……っ、へそを曲げないでくださ、あぁっ』


彼女の半身を起こして、自分の腕の中にすっぽり閉じ込める。

後ろから衣を乱して、そこからこぼれた乳房を両手に収めると、敏感な彼女の体はふるふると震え始めた。

親指で固くなった蕾を執拗に弄ぶ、ピンとはじき出し、ぐりぐりと捏ね、きゅっと摘まみ、ぎゅうっと引っ張るという具合に。


『ん……、はっあ、ぁっ……はふ、んんっ』


快感に悶絶する誉に追い打ちをかけるように、布で隠れている局部にもう片方の手を突っ込と、そこはもう泉のように濡れている。


『ああんっ!あ、ぁっ……ごめんなさ、ごめんなさいぃ……ふぁぁっ』


許しを請うその切なげな声に、ぞくぞくする……

閉じられた一本の筋をするするなぞると、指先に肉芽が当たったので、それをくるくると雫と共に回して遊ぶ。

そうして、指を一本、蜜壺に沈めていく。


つぷ……っ


『んあっ!』


もう一本……


『、あぁ……っ』


俺の前でしか出さない悩ましげな息が小さな口から洩れる。

誉は自由の効く両手を力なくぶら下げて布団を掴んでいた。

抵抗してはならないことは、もう体が覚えているのだろう。
それにこれは、彼女にとってまんざらでもないのだ。

その証拠に誉の体はすっかり俺に預けられている、つまり、焼くなり煮るなり好きにしても良いと。

それが彼女の本望。


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