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藍城家の日常
第6章 我妻のこと


「分かってる……すぐにくれてやる」


自身をしゃぶって完全に欲情している誉。

そんな彼女に一瞬だけ口付けをして、だらしなく衣がはだけたままの体を布団の上に寝転がす。

誉は鴆という怪鳥の化身だが、彼女には発情期と言うものがあるのだろうか?
数日ほど前に彼女の月のものが終わったので、常識的に考えればそろそろ排卵日ということになる。

発情期が来るとしたら今が頃合いだ。


『は、はいっ……夜光様……ください……っ』


……きっと発情期はあるのだと思う。

実際に月にものの後の営みでは、久しぶりということもあってか誉は一層良い声で鳴くし、良く反応する。

それに割かし、素直になるのだ。


『ん、はっ……はぁっ……は……』


誉は両足を自分の手で持ちあげて、自ら潤ったその場所をさらした。
そうして、誘うように腰を少しこちらに揺り動かして、じいっと見つめてくる。

見ているこちらの理性が利かなくなるようなその熱い視線……
それでも、夜光は目を反らすことなく見つめ返しながら、


……くちゅ、


煮えたぎった雄の塊の先を、とろとろに熟した果肉の中に埋めていく……


『……っあ……はぁん…………!』


誉は両手で布団を掴みながら、行灯に照らされた蜂蜜色の体をくねらせた。


「……ん、は……っ」


俺は瞼を閉じて、熱い吐息をほう、とゆっくり口から漏らす。
彼女の中は相変わらずきつくて、そのうえ早く早くと誘うように……自身に吸い付いてくるのだ。

自然と、奥へ持ってかれそうな感覚に陥る。


ぐ、ち……っ


……埋まる。
ぴったりと、体の欠損していた部分が当てはまるように……


『は、あ……あぁっ……熱……い……やこ、さま……』

「……だらしねぇ顔」


熱と快感で蕩けた瞳。
それは恍惚としていて、普段の彼女からは想像もつかないほどの淫らで、愛らしい表情。

屈む俺に腕を伸ばして口付けを乞う。
そんな彼女の小さな唇を、夜光は獣がかぶりつくみたく塞いだ。



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