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藍城家の日常
第2章 出逢いのち初夜
捻れば簡単に折れてしまいそうな細い首を、ゆっくりとさ迷う夜光の唇や舌は、

彼女の小さな震えを感じ取った。


『……っ、ぅ』

「声は我慢するな……嫌なら嫌と言え。怖いなら怖いと言え。やめてほしいのなら、やめろと請え……」


ふ、と薄く微笑みを浮かべる夜光は、ぎゅっと目を瞑っている誉の頬を撫でた。

ただし拒否権はないーーー


『……ぃゃ……夜光様……っ、怖い……』


誉は震える声を漏らす。


「当たり前だろうな、お前は処女だ……何も知らないで怖くないはずがない。手加減はしてやる……」


夜光の指が帯にかかり、それはしゅるっとほどかれた。


『あぁ……』


パラリとたわんだ衣から覗く誉の体を、徐々に、あばいていく。

白い肩や窪んだ鎖骨は行灯のオレンジ色の光で照らされ、やや小ぶりの胸元はふっくらと柔らかそうだ。

露になった誉の蕾は小さな木の実ほどの大きさで、外気にさらされてぷっくりと起き始めていた。


(そんなに見ないで……)


夜光の舐めるような視線を感じて、誉は顔を背けた。


(変な感じがする……見られているだけなのに……)


視線の針が刺さる。
肌が、妙にヒリヒリとくすぐったい。


「はっ……小せぇ……」

『~っ!』


気にしていることを夜光に言われてしまった。
しかも鼻で笑われる始末。
誉はぐっと悲しくなるのを我慢する。


「だが……」

『ひゃあっ!』


ふに、と大きな手のひらが誉の乳房を包んだ。
夜光の手は少し冷たかったので、誉は奇声を発してびくりと体を震わせる。


「変な声を出すな……」

『あっ、ご、ごめんなさ……っ、んん……っ』


手のひらはまるで桃の産毛に触れるように、柔らかな肌を撫でる。


「俺の手におさまって、むしろちょうど良い」


誉は首を横に反らしたまま、目も口をぎゅっと閉ざしている。

そんな彼女の様子を見て、夜光は親指で蕾を擦った。


『んぁっ、ぁあっ!……ぁ、や』


ビリビリする。



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