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藍城家の日常
第3章 桃のシロップ漬け
するり、胸を弄んでいた夜光の手が下りてくる。


『あっ!』


もぞもぞと動きながら閉じられていた誉の太股は、あっという間にぱっくりと開かれて、

露に濡れそぼった花びらが姿を現した。


「……ぐっしょりだな。まるで小便を垂らしたみたいに濡れてる」

『それは……!』

「かかった媚薬の液だ、と?自分が垂らしたものではない、とは言わせねぇぞ……俺はあえて、お前自らが濡らしたそこを確かめるために、避けていたからな……」

『うぅっ……』


コプッ……

溢れてきている。
かけられた媚薬の方ではない、透明な、私自らが滲まさせる、いやらしい滴……


「何か入れて欲しくてたまらないのだろう……」


言い当てられて、誉は恥ずかしさでいっぱいになった。

腫れ上がった誉の秘部は、なんとも物欲しそうに、きゅっきゅっとひくつく中を除かせているのだ。


「昨夜の‘キモチイイ’をまた、味わいたいのだろう……」


昨夜初めて知った、弾けるような一瞬。
頭が真っ白になるまでの快感を、誉は確かに求めていた。


「欲しいと言えばすぐにでもくれてやる。どうする……?」

『ぅあっ!ぁ……っ、あ』


ぬるぬると花びらをさまよう指は、その造形を確かめるようになぞって、肉芽を掠め、ひくつく穴に指先をかけた。


ぐち……

入りそうで、入らない、ギリギリの境界……


(指が……入るの?)


誉はそんなところに指を入れるということを、初めて知って戸惑う。

だけど、それでも。

どうしようもなく疼く……

体の奥が、爛れている……


(欲しい)


熟れた果肉の中に、何かいれてほしくて、たまらない。


『……ぃ』

「……どうした?」

『ほし、い……』


声になるかならないかの小さな声で、誉は震えながら、夜光に快感を求めた。

堕ちた彼女に夜光は不適に笑う。


「そうか……なら」

『あ、あ、あっ……!』


ツプっ……

長くて無骨な指が、狭い蜜壺に侵入してきた。
溢れる蜜のおかげで、それはにゅるりと食われていく。


「……お望み通りくれてやる」


プチュ……っ

『ふぁ……っ、ゆび、ぁあああ……』


誉は嬌声をあげた。



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