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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
声が降ってくる。


「今までお前の中に何が入っていたのか……お前が何度も求めていたものは何なのか……誉、間近でじっくり見たことがないだろ……」

『?』


そう言われても誉は彼の言葉の意味が分からない。


「初めは……実際に目に入ると怖がるだろうからと、気を遣っていたが……時も経った。そろそろ頃合いだ」

『??』

「……まだ分からねぇか?」


椅子に座っている夜光のすぐ前で、チョコンと正座している誉の手が引かれる。
そうして、その白い手が当てられた所は……


『っ!』


着物の布ごしでも、熱かった。


『こ、こここ、これっ』


固い。

誉は当てさせられた方ではない、もう片方の手を口元を覆ってあたふたする。
湯気が出てしまうのではないかと思うほど、真っ赤な顔だ。

夜光の指が衣にかかったのを目の端で見て、誉は咄嗟に手を引っ込め固く目を瞑った。

衣が擦れる音がする。
恐らくそれは空気に晒されて露わになったのだ。

きっと今目を開けたら目の前に、あれが……あれが……

ああもう、絶対に目を開けられない。
誉は今更ながら、猛った男のものを見たことがないのだ。


「おい……」

『……』


目を閉じたままだんまりしていると、

突如、


ペチっ……


林檎のように赤く染まった、誉のもっちりとした頬に、熱の塊が!


『!?』


誉は肩をびくりと震わせる。

接した頬の部分から、その灼熱と脈動がジンジン伝わってきている……

今自分のほっぺに当たっているのは、まさか、まさか……!


「誉……いい加減に目を開けたらどうだ」


夜光は呆れているのか、はたまた愉快なのか、どちらも混じり合った口調でそう笑いかけてくる。

ペチペチと触れる度に、小動物のようにビクビクする誉。

やがてそろ~っと薄目に視界を開けると……


『あっ!?』


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