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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
「これは、思ったより早くできあがりそうだな……」


そう呟いて。


『?』

「何でもねぇ……誉、根元から先へ舌を這わせろ……」

『っはい……』


夜光の声に導かれて、誉が肉棒の根元へ顔を埋めると、ぴたっと頬に触れている部分から熱が伝わる。

赤くなった自分の頬よりも、ずっと熱い。


『ん……は……っ』


広げた舌で包んで動かして、肉棒の形を舌で十分に確かめると、そのまま誉は彼を見上げた。


『、つぎふぁ……?』

「……手でしごきながらくわえろ。先だけで良い……今は」

『ふぁい……』


先を口に含むと、


「歯を立てたら……ペナルティだ」


そう声が降ってくる。
誉は無意識に背筋を伸ばして、歯を立てないことに細心の注意を払うようにする。

これ以上お仕置きをされるのは困る……


「時々先の裏側を舌先で舐めながら、そのまま顔を上下に動かせ……できるか?」


誉はコクンと小さく頷いて、夜光の言われた通りにする。

だけどやってみるとこれが結構難しい。

少しだけ疲れて動きが鈍くなれば、頑張れと続きを促すみたいに、彼の手が優しく頭を撫でる。

誉がそれを続ければ、


「……良い子だ」


と、彼にしては柔らかい声が降ってくるのだ。
もっと頭を撫でてほしいとも、その柔らかな彼の声に褒められたいとも思う。


『、っ』

ちゅぽ……っ


突然彼の手で頭を押されて、肉棒が離れたので誉は呼吸を整える。


『……?』


肉棒は先ほどより増して固くなり、天に向かって反りたっている。

けれど夜光は何も言ってこないので、次に何をすれば良いのか誉には分からない。

沈黙を破って自分から聞こうかと思った刹那、


「誉、賭けをしてみるか……」


彼はとある提案を持ち出した。

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