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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
むしろ、ここでするということにさえ興奮している気がする。


『ぁ、あ、ああっ!』


ヌク、と先が埋め込まれていく……


(そんな……っいきなり……?)


「こんだけ濡れてりゃ前戯も必要ねぇだろうが……初めてしゃぶって興奮したか……?」


クツクツ、

息を飲む誉の心中を見透かしたように、夜光はそう笑って彼女の腰を掴んだ。


ズブブッ!


熱の塊が打ち込まれたその瞬間ーーー


『っ!!ぁあああアアあっ!』


破裂した、まさにそんな感覚が体を染める。
まるでパンパンに膨らんだ水風船に針を刺されたみたいに。

今まで溜まっていたものが一気に爆発した。

あまりにも一瞬すぎる。
あっという間の出来事だったので、誉は付いていけなかった。

思考回路もショートする。


『あ、ぅ……っ、ふ……』


誉は背中を弓なりに反らして、しばらく体を動かせない。


(ああそんな……そんなぁ……)


足はガクガクと痙攣し立っているのもやっとなので、夜光が腰を支えてくれている。


(イって、しまった……)


ーーー覚悟して構えていないとすぐに負けるーーー


本当に彼の言う通りだった。

私の負け、夜光様の勝ち……

夜光は、膣中が緩んでいくまで動かず待っていた。

そうして、誉が絶頂の余韻を浸る前に肉棒を抜いてしまった。


ズポッ……


引き抜かれた猛りはぶるりと上へ向く。


『……っ』


どうして、どうしてどうして!
抜いてしまった彼に対して、誉は心底恨めしく思った。

本当はそのままぐちゃぐちゃに突き上げてほしい。

何週間分の子種を奥に注いでほしい。

どこまでも深い口付けをしてほしい。

なんて……言えない。

お仕置きは継続中で、賭けに負けた身だ。

誉の唇を噛み締めて、苦しそうに歪んだ横顔を眺めた夜光は、


カチャリ


慣れた手つきで再び熱に蓋をした。

貞操帯……
これだったのだ。

賭けに私が負けたら、貞操帯を付け続ける……

夜光様は私を解放してくれる気はさらさら無いのだ。

私がすぐに達してしまうことを知っていて、遊んでらっしゃったのだ!


酷いお方。


どんなに彼を恨めしく思っても、誉は逆らうことはできなかった。


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