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藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
「お前の負け、俺の勝ち……負けたらどうなるか、もう分かったな……?」


力が抜けて、へなへなと机から床へ崩れ落ちた誉の顎が掴まれる。

目の前につき出された肉棒は固さを失ってはいない。
それは自分の唾液やら愛液やらが混じり合って、淫靡な光を放っている。


(欲しい……)


誉は疲れた顔でぼんやりと見つめた。


「掃除しろ……」

『ん、ぐっ……!』


ぐぷっ!

突然頭を掴まれて、べちゃべちゃに濡れそぼった肉棒を口の中に押し込まれる。

目を見開いた誉が、苦しさに反射的に抗うも虚しく。


ぐぽ……っ、ぐ、ぷぷ、


『、えぉっ……ゃ、ぁぐ……っ!ぅぅうっ』


頭は夜光の両手でガッチリと固定されてしまった。
そのまま上下に動かされて……

口内を埋める質量に息が苦しくても、喉奥を突かれて吐き気をもよおしても、


「……、っ……柔けぇな、」


打ち付ける腰は止まらない。

苦しい、苦しい……!
ギュッと目を瞑った誉の目尻から、ぼろぼろ涙がこぼれる。

誉がペシペシと夜光の膝を叩いて限界を表すと、彼はようやくそれを引き抜いた。


『っっぷは!ケホッケホッ……』


誉が咳き込んで、酸素を貪るのも束の間ーーー


ガココッ!


『え?あの、ちょ……っ!』


誉は夜光にされるがままに、机の下に押し込まれる。

三方塞がりで視界が一気に暗くなる、光が差し込む一方からは椅子に座った夜光の下半身しか入ってこない。

誉は狭い机の下に閉じ込められてしまったのだ。


『や、こうさま?あの……んぐぅっ!』


ヌッと手が再び伸びてきて、頭を掴む。
先程と同じように、苦しい“おしゃぶり”を強要させられる。

それどころか、猛りは誉の口の中でまだ大きくなる兆しを示していた。


『ぅうう……っ、ん、ぇぅうう……!』


誉の頬は涙でぐしょくじょに濡れていく。
幸い彼は、今度は頭を上下に動かそうとはしてこない。

だけど、先が喉の奥まで入ってきているので如何せん苦しくてたまらないのだ。

早く終わってほしいと、ただひたすら願っていたのにーーー



「主?仕事を邪魔して申し訳ないだけどさ……ちょっと良い?気になることがあってね」


架音の張りのある声が誉の耳に届いた。



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