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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第5章 スタープラチナム
[8月20日] 風景:住宅地
柚子は、交差点の角に立ち、壁にもたれかかって、何かを待っていた。
何かを決意したその表情は険しかったが、しかしそこに時折ニヤニヤと、邪悪とも言えるような笑みが浮かぶ。
夕刻を迎えた閑静な住宅地の一角では、時々帰宅する車が通り過ぎる程度でそこに何時間立ち続けていても見とがめられるようなことはない。
柚子がここに立ち始めてから、もう1時間あまりが過ぎようとしていたが、その表情に辛さは見られない。ただひたすらに、目的のために事を成す、そういった意志のこもった目で、彼女は立ち続ける。
やがて、彼女が待っていた人物がそこに現れた。
「きたっ」