この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第31章 新婚生活(?)
[11月23日] 父の告白日記
日本人は色温度の高い白を好むという。
色温度の高い白、というのは少し青寄りの、スッキリした白のことだ。
対して欧米人は色温度の低い、暖かみのある白を好む…らしい。目の構造の違いらしいのだが、詳しいことはわからない。
そんなことが関係しているのかどうか、私を起こしたのは客先の商社から入ったというクレーム連絡のラインメッセージだった。輸出用に開発した製品の試作品の色が気に入らないとか、そんな話だ。
せっかく華と二人で新婚気分でいるところに、こんなメッセージで叩き起こされるとは、と、少々げんなりしたが、部下が全部今日中に処理をしておくという内容にホッとした。同時に、最近部下にも同僚にも頼られていないのだなという実感も沸く。職場で下がり続ける私の評価は、未だ回復していない。
部下が休日返上でクレーム処理に明け暮れている間、私は実の娘と新婚生活よろしく肌を重ようと云うわけだから、何重もの意味で後ろめたくもあった。
とはいえ、せっかくの二人きりの連休に今から会社へ行くなどと言ったら、また華の気持ちが何処へ飛んでいくかわからない。今は積極的に華を愛し続けることが最優先だ。
「ありがとう。その線で問題ないと思うので宜しく頼みます。」
とだけ返事を返すと、すかさず既読はついた。
報告も指示もラインで済ませてしまうようなことでいいのかと思いつつも、私はもう仕事のことを忘れることにした。