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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
のっそりと身を起こすと、柚子はそっと腹を撫でた。ここには姉の子が宿っているのだ。一度はそれを大切に思っていたはずであったが、その存在を無視するかのように、柚子は自らの快楽のために全ての体力を捧げてしまった。
この子、大丈夫かな…
そんな思いで腹をさすってみるが、乾いた精液のカピカピとした手触りと皮膚の表面に赤い斑点が散っていること以外、特に異常は感じられなかった。
しかし柚子の腹に宿る命がこの宴を促したというのもまた別の見方として正しい。
すでにその部屋を占有されていることで、これ以上妊娠しえないといういわば安心感のようなものが、柚子が体内への射精を全て許せた理由でもあったからである。
そうして柚子が起きだして悶々としつつ数分も経つと、その気配を感じたのか男たちもモゾモゾと動きを見せ、やがて一人、二人と起き上がってきた。
「んんっぁああっ…ああ…おはよう、柚子ちゃん。」
ライオンのマスクをした男がぐぐと伸びをしながら柚子に声をかけた。
男たちは眠る間もマスクを外さなかったようである。
おはようございます、と返事をしたところで、部屋のふすまが開いて千鶴が現れた。
「おはようございます。皆様。」
いつも通り慇懃に挨拶を終えると、千鶴はまだ異様な臭気の抜けきらない部屋の中へすたすたと入りこんできた。
「柚子ちゃん。名残惜しいけど、今日はお家へ帰ってしまわれる日よねぇ。」