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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
 すべての意図はその器具一つで語られる。

 「だっ、だめっ!それはマジでっ嫌っ!!」

 ここまで男たちを翻弄するかのように振る舞ってきた柚子であったが、ここでまた立場は逆転する。
 そもそも男たちの感情が攻撃性に向かえば、たった一人でそれに逆らえるわけもないのだ。

 逃げ出そうとするところをアッという間に男たちに取り押さえられ、柚子は後ろからデブのバットマンに羽交い絞めにされた。
 両足も開いたまま床に押し付けられるようにして拘束される。

 「いやぁあああーーーーっ!!やめっ、やめてようーーーーーっ!」

 大暴れする柚子を数人でがっちりと抑え込み、男たちは柚子を無視して会話する。

 「それにしても、こういうの先生大好きなのにねえ。肝心なところであれですからな。」

 先生と呼ばれるフクロウ男は、未だ復活することなく部屋の隅でだらしなく横たわっていた。
 限界までの体力を柚子にすべて搾り取られてしまったのだろうか。これだけの騒ぎがあっても、目を覚ますことなく微動だにしない。

 「さて千鶴お嬢様、どちらにしますか?」
 「あら、ご自分で決めていただいていいのよ。ビンゴで当てたのだから、それもあなたの権利ですわ。」

 トラの覆面を被った男と千鶴のそんな会話に、柚子は今更ながら気づいたことがあった。

 あっ!…このトラの人の声…あの運転手さんだ…
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