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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
 「そうだよ…?そんなことまで、だよ…たくさんのおじさんたちがいてさ、清隆くんっていうかっこいい男の子もいて、それで私を騙すんだよ。花火なんか用意しちゃって、それを一緒に見ようとかって、そうしたらおじさんたちが入れ替わり立ち替わりってやつだよ。わたしが高性能な肉便器だってみんなが言うんだよ?その辺通りかかった人たちも、みんなだよ。そんでそれが気持ち良かったりもするんだよ?」

 「ちょ、ちょっとまって…もう何を言ってるかわからない…」

 「…わかるわけないよ…パパといちゃいちゃ幸せにしてるお姉ちゃんにはわかんないよ。指輪とかしちゃって、それあたしのいない間に買ってもらったの?」

 柚子はめざとくそこに気づいてしまった。柚子に気づかれた時の言い訳のしかた、いろいろ考えていたはずだったけど、柚子の体があまりにも衝撃的で何を考えていたかすっかり忘れてしまった。

 「まあいいや。お姉ちゃんは引き続きパパと仲良くしてください。私は、さ。需要があるんだって。だからもう邪魔しないからっ」
 「需要!…って…あんた、自分が何言ってるかわかってるの!?」
 
 柚子のあまりの言い草に思わず声がキツくなる。そうなると柚子のほうもまた泣き怒りの表情だ。

 「何よっ!お姉ちゃんにそんな大人みたいな言い方する権利なんかないんだからっ!もうほっといてっ!」

 最後にそう叫ぶと、柚子はキャリーバッグを抱えて部屋へ走って行ってしまった。

 ほんのちょっと前まで、柚子を許せる気持ちが戻ってきて、少し距離が近くなっていたって気がしてたのに、さらに遠いところまで柚子は行ってしまった。
もう私たちは元のような関係には戻れないのかもしれない。


 そんなことを思いながら、私は床に脱ぎ散らかされたままの服をぼんやりと見つめていた。


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