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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心


[12月8日(月)] 娘のプライベート日記


 「どこに行っていたんだ?」

 あの男から解放されて、私が家に帰り着いたころには時間はもう9時を過ぎていた。
 そこでずっと待ち構えていたのか、お父さんは玄関先で私にそう問いかけてきたのだ。

 「うん…ちょっと友達と図書館で勉強してた。明後日、小テストあるんだ。」
 
 あらかじめ考えておいた言い訳。お父さんとは目を合わせないようにしたまま、出来るだけ自然に言った。
 お父さんはそれには答えず、私の左手を取った。

 「指輪、していないんだな。」
 「昨日、体育のバレーで突き指しちゃったんだよね。もう腫れは引いたんだけど、痛くってさああ。ははは。」

 これも考えてあった言い訳だった。
 でも、お父さんは悲しそうな顔をして私の顔を見つめるだけ。
 
 そして、私はお父さんの視線が少し下にずれたのに気付いた。

 いけない!それはだめ!

 そう、思ったときにはもう、手遅れだった。
 素早くお父さんの右手が私の首筋に伸びて、そこに貼ってあった絆創膏に触れる。

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