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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心
 「これは…」
 「あっ、それは剥がしちゃだめだよっ、傷っ、痛い、まだ痛いからっ!!ぁっ!だっ、だめぇっ!」

 とっさにお父さんの手を抑えようとしたけれど、その手は振り払われて。

 ぺりっ

 と絆創膏は剥がされてしまった。

 私がそこに隠していたもの…それはあの男、可美村星矢によってつけられてしまったキスマークだった。
 奴は結局、痕はつけないで、という私が唯一お願いして交わした約束を守ってはくれなかったのだ。

 「ぁぁぁ……」
 「・・・」

 お父さんは辛そうな表情になって、ついに下を向いてしまった。

 「ちっ、違うっ、違うよお父さんっ!これはっ、これはっ…よっ、ヨウコとねっ、ふざけてて…つけられちゃったんだよ。ほら、ヨウコ、お、お父さんも知ってるでしょっ?私の、し、親友のっ…」

 これだってちゃんと考えてあった言い訳で、本当はもっとリアルな状況を設定してあったはずなのに、まったく上手く話せない。

 ただただ、言い訳がましい姿。

 「…いや…別に…そう、それが本来のあるべき姿なんだから…。今までがおかしかったのさ。」

 明らかな誤解。私に彼氏が出来たと思ってる。

 でも!でも、本当のことが話せない!
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