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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第44章 エピローグ ~ ハッピーエンド?


[3月1日](日) 娘のプライベート日記


 日曜日で大安吉日。
 私はお母さんと一緒に控室で待ちながら、プルプル震えていた。

 「ううっ、緊張するなあ。お母さん、手、握っててよ。」
 「あら、なにそれ。急に甘えんぼみたいになって。もうそろそろなんだから、シャキッとしないと。」

 言ってる傍から、控室のドアが開く。

 「ではお時間となりますので、お願いします。」

 係員の人が、ドアの前に立って、お辞儀をした。
 
 「ええっ、もう…」
 「ほら、行くわよ。立って。」

 震えが止まらない体を、お母さんが支えるようにして立たせてくれる。
 二人で並んで歩きだすと、すぐに表にでた。


 スカッと抜けるような青空。心地よい風。
 

 「ほら、練習通りちゃんと歩いて。」
 「この服、歩きにくいんだよう。前見にくいし。」
 「贅沢言うんじゃないの。私なんて着たことないんだからね。羨ましいわ。」

 裾を踏まないように、丁寧に歩いて、私たちはホテルの敷地内に建てられた小さなチャペルのドアの前に立った。

 私が大きく深呼吸をすると、それが終わるのを待っていたかのように目の前のドアが開く。

 中からは、荘厳な感じのオルガンの音が響き、道の先にお父さんが待っているのが見えた。

 歩きにくいこの服は、真っ白なウェディングドレス。


 そう、今日は私とお父さんの結婚式なんだ。
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