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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第44章 エピローグ ~ ハッピーエンド?
 一方、リビングに残された父と真知子は、コーヒーを準備してくつろぎ始めていた。

 「はしゃいでるな。あいつら。」
 「でもあなただってこんな部屋は初めてでしょう?もう少しはしゃいだっていいんじゃないの?今晩ここに泊まるのよ?…華と二人っきりで。」
 
 今はまだ日が高い時分である。もう少し先だな、と思うと、父はその時が早く来てほしいような、ほしくないような複雑な心持ちとなった。

 「昔はこうして4人でよく旅行に行った。」
 「あらやだ。そんなノスタルジーにひたってるの?ダメよ。おめでたい日なんだから、ちゃんとあの子と過ごす時間のことだけを考えてあげなさい?」

 あれれ?なんで俺は叱られているんだ?

 「今さら、普通の家族に戻りたいなんて言い出さないでよ?」

 女は順応性が高いな…
 
 この半年あまりで家の中の人間関係はガラリと変わった。
 そしてそれを女たちはすっかりと受け入れたように見える。

 一方で父は、ふとした拍子に、何故うちはこんなことになっているんだ?と考えてしまうことがある。
 どこかまだ、昔の家族に執着が残っている、それが複雑な気分の正体だろう。

 彼は女たちに軽い尊敬の念を抱きながら、まだ自分には覚悟が足りないか、と姿勢を正した。
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