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第49章 Last digest：　章別あらすじまとめ5

第47章　エピローグ　～　・・・からの、True End. － 死が二人を分かつまで [3月1日]

▼柚子と母に起こされて、華は目覚めた。そこは、まだホテルのスィートルームであった。先ほどまでの父との悲しい別れこそが、夢だったのである。しかし、どっちが夢でどっちが現実なのか、それは定かではないのかもしれない。その選択権は、最後は読者に委ねられる。▼華は牧師の「死が二人を分かつまで」という言葉が、思いのほか深く心に刺さっていることに気づき、そして最後はバッドエンドでしか終われないのではとの思いにとらわれる。▼そのとき、華はあることに気づく。悪夢にさいなまれる華を横に、柚子は父のペニスを迎え入れていたのだ。そして華の目の前で、父による柚子への射精が行われた。▼人生はバッドとハッピーの繰り返しだ。けれど最後はハッピーで終わるに違いない。華は今日、新しい命を与えられたと確信し、HappyEndこそがあり得る唯一の可能性だと理解した。▼逃げる柚子と追いかける華。目の前での光景に怒りはしても、もう憎しみはない。二人は一緒に湯船につかり、その精子を眺めながら見境のない父のことを思い、笑いあった。


▼物語は終わった。けれど物語の外で、このおかしな４人の生活はこれからもずっと続いていくのである。