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第54章 【番外編】　中学生妊婦の憂鬱 (4)

・柚子と江以子と屹立する7本　－　放課後の放送室/スタジオ

　「てめえっ！ちったぁ物を考えろっ！！！」
　「あんだよっ！そっ、そんなに怒ることないだろっ！？」


　「アホかっ！あっちの部屋は防音でもなんでもないんだぞ！廊下に声が漏れまくりじゃねえか！バレたらどうすんだっ！」


　その言葉は、柚子を失望させた。
　二人の怒りの根源が、自分との約束のことなど微塵も気に掛けられていない、全く手前勝手な都合でしかなかったためだ。

　「あっ…そっ、そうか…」

　リクの顔が殊勝な表情に変わる。
　それから、放心状態で床にへたり込んでるエイコに視線を落とした。

　エイコは上着を脱がされ、ブラウスのボタンは何個か引きちぎられていた。
　はだけたブラウスから乳房がはみだし、ブラジャーはずらされていて乳首が露わになっている。

　そしてまくれ上がったミニスカートの内側の下着も、当然あるべき場所には無い。
　人工的に整えられた柚子とは違う、薄い茂みが何にも隠されることなく、その姿をさらけ出していた。


　「け、けどよ…こいつだって酷いんだぜ！？こんなの使って、俺を殺そうとしたんだぞ！？」

　そう言ってリクはシャツの胸ポケットから、何かを取り出した。