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第54章 【番外編】　中学生妊婦の憂鬱 (4)

　柚子にしたところで初体験があの沖縄での出来事のようなであったなら、今のように性に幸せを感じられる身体には開発されていなかっただろうと思える。

　少なくとも初めての貫通を愛するものによって与えられたことは、柚子にとってその後の性体験に大きく影響していた。
　だから今この瞬間のような状況が、エイコにとっての初体験ではないことに、柚子はわずかながらの救いを得るのだ。

　そして榊もまた激しく腰を振る。

　指を絡めあって並ぶ二人の女子を、二人の男子がやはり並んで彼女たちの体を組み敷き、互いに競い合うかのように腰を動かした。
　榊も腰の動かし方に慣れ始めたのか、柚子の奥を突きながら、時折ひねりを加えて柚子の中をかき回し始める。

　「うっ、や…ぁっ、ああっ、だめっ、だぇっ…」
　

　男子二人の動きが滑らかになり、パンパンというあの音が二つの音源で発せられると、まるで音楽のようにリズムを刻む。
　そこへ高い声で鳴く二人がボーカルを乗せた。

　
　「あっ、ｱｯ、ﾌｯ、はっ、はっ、あっ、あがっ、んくっ！」
　パン、パパン、パン、パン、パパン　
　「やっぁんっ…んっあんっ、ぅあっふ、ああっめっ、あめっ！」