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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第54章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (4)
 本当はわかっていた。

 自分が複数の男たちに凌辱されるような状況に濡れてしまうこと。

 そこが自分とエイコは違う。

 そして、そのことが今回男子たちを極端にエスカレートさせた。
 その上、自分は妊婦だから、男子たちが自分には無茶ができなくなって、その矛先はエイコに向いた。

 そういうこと全てが、少なからぬ原因であることに気づいていたのだ。
 自分の振る舞いが、エイコをここまで追い込んでしまった。

 「ふう。まあいいや…もうこれっきりだしね。でも、今日のことは誰にも言わないでほしいな…」
 「うん。私だって、思い出したくないよ。」

 そう言いつつも、自分は今日のことを思い出してまた濡れてしまうのだろうなあ、と柚子は思う。
 エイコのようにサラリと本音を語れない自分に、軽い苛立ちを感じた。

 「彼には知られたくないから。」

 それから、ちらっとエイコは腕時計に目をやった。
 
 「もう6時過ぎか。大分経ったね……ね、あの子…大丈夫かなあ。」
 「はぁ!?そんなん、心配する必要ないよ。諸悪の根源だし。」

 「そうかもしれないけどさぁ……私たちとは違うっていうか…ね。」

 エイコは本気で心配そうな表情になって、空を見上げた。

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