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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第19章 太いのが好き/細くても好き


[9月22日] 母の回想

 4月も終わりに近いその晩。

 会ったばかりなのにもう部屋に上り込んで、ちょっとずうずうしかったかなと思いながらも私は可美村クンの部屋をマジマジと見渡してしまうのでした。

 ワンルームのその部屋はお世辞にも広いとは言えず、そして必要最小限の物しか置かれていないといったその雰囲気は、彼のストイックさを象徴していたような気がします。

 部屋の中にはベッドがひとつ、小さなテーブルは床に直置きされていてクッションの乗せられた座椅子がその前に一つだけ置かれています。

 テレビは小さめのサイズのものが部屋の角に、これまた床に直置きです。

 そんな質素な部屋の中にあって、さすがに教師というべきなのか、机だけは立派なものが置かれていました。その脇にある本棚もこの部屋に置かれているものたちとくらべると大きいサイズのものだと言えるでしょう。

 机の上には、おそらく息子さんと思われる子供の写真が飾ってありました。

 「汚い部屋で恐縮ですけど、そこに座ってください。お茶入れます。」

 そう言って可美村クンは一つしかない座椅子を私に勧めて、クローゼットから出してきたクッションをテーブルの脇に置きました。 
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