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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第20章 センセイトマチコ
 もう私はあの家に帰ることはない。桜井クンも娘たちも捨てることになってしまうなあ、っと、そう思ったとき、なぜか私の脳裏には桜井クンの膝の上に腰掛ける華の姿がよぎりました。

 あの二人の間には、いつの間にか父と娘以上の何かができつつある…そこに唐突に気がついたのです。
 女を完全に取り戻した私に、特有の勘のようなものが戻ってきたのでしょうか。

 でもそこには何の怒りも嫉妬もありませんでした。
 むしろ、そうなら私があの家からいなくなってもそれは望まれることかもしれないとさえ思ったのです。

 それでもまだ幼い柚子のことは心配でしたが、可美村クンが毎日様子を見てくれるだろうし、お姉ちゃんとも仲の良い妹なのだから問題はないだろう、なんて、今思えば勝手な納得の仕方をしてすべての問題は解決したことにしてしまったのでした。

 そうして心の中を全て片付けてしまうと、もうあとは彼のことを見つめ続けるだけです。

 
 この日、7月20日。私は可美村クンとの幸せな第2の人生を歩み始めたのでした。



 

 
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