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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第25章 怒 IKARI
 自分の恋人のペニスが別の女を貫いているという光景。舌を絡ませる二人の恍惚の表情は、明らかなる合意の上での愛の形。そして自分には与えられたことがないものを与えられている妹。

 床に出来ている水たまりの中には白い滴が点在しており、それは二人のつながった箇所の真下にあって、父の射精が柚子の中で直接的に行われたという決定的な事実を物語っている。

 その精子は、今日これから久しぶりに華が父より受け取るはずであったものである。


 彼女を傷つけうる全ての事象が、一斉に華に向かって襲い掛かかってきた。


 華が禁断の扉を開けてしまってからそこまで、わずかに1秒か2秒程度のことであったろうか。凍りつくように硬直していた体に血が通い始めて、華は手に下げたスーパーの袋を玄関の床に落とした。
 ガサッっ、というポリエチレンの立てる固い音に、父と妹は同時に華の姿を認めた。
 
 「ばっ、ばっ、ばっ…」

 何かを言いたそうに、しかし華の口からはまともに言葉が出せない。
 
 華のほうを見て驚愕の表情を見せる二人に向かって、ついに華は靴も脱がずに飛び掛かっていった。
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