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弁護士秘書のイケないお仕事
第1章 1
もう、自分で好きなのかな?と疑問を持つ段階で、私はいつも恋が始まっている。
あまりに男日照りなせいで、遂に身の回りに1人しかいない男の先生を恋愛対象にしてしまうとは。 
今まで、先生だけはそういう対象じゃなかったのに、
ほんと、人間の心なんてわからない。人はいくらでも変わる。

先生が、金曜日から無精髭を生やしてくるようになった。
面倒なのか、ファッションなのかはわからないが、どのみち私が思うことはただ一つ。

「これ以上、先生のオスの部分を私に見せつけないで」

依頼者に荒々しい口の利き方をしたのが、先生のオスの部分を見たと興奮した記憶が新しい最近、髭もオトコの専売特許だ。
これ以上誘惑しないでほしい。
私は、そう思いながらも、化粧が濃くなり、着るものに気を使うようになっていった。
先生をオトコとして意識し始めてしまったことの証左だ。



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