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弁護士秘書のイケないお仕事
第2章 瓦解
そんなある日、午後の四時頃に先生が戻ってきた。
暫く身の回りを整えていたが、急に私のデスクに来て
「ちょっと会議室に来てくれる。手伝ってほしいことがある」
「わかりました」
直ぐに向かうと、先生が私の隣に腰掛けた。

整理する紙の量が多いのかな、と私は気にもとめず、先生は淡々とファイリング箇所の指示をする。
要領を理解したことを伝えると、先生は席を立たずに
私の右手に手を重ねた。
えっ?

最初はその光景を疑った。
「先…生?」
先生が私の手に触れるなんて、信じられない。

でも、これは望んでいたことなのだ。

私は、ずっと前から好きだった先生の大きな手を、気持ちを伝えるために、ちょっと絡んだ感じで、たまらず握り返していた。

キスフレになりたい。
体は見せたくないし、先生に避妊具を買いに行かされるのも、先生が下世話に見えてしまい、下位の恋心に転落してしまいそう。
だから、手をつないだり、話をするだけで幸せな、プラトニック不倫が理想だな。

先生とて、脳力活性のための恋愛ならプラトニックで十分と、わたしとの逢瀬を楽しんでくれているようだった。

そう、私と先生は似ている。
物の考え方も、メアドの語感も。
知的好奇心に任せて、色んなことは幅広くやってきたところも。
だから、分かり合えたら早いと、私は分かっていた。


29年10月4日(水)、先生と応接室に入って介護施設長の話を聞いていたら、先生はわざとらしい程私から距離を取って座ったので、大嫌いなのたわろうなとかんじた。
それは別によかったが、ファイルを渡すとき先生の暖かい手に触れて、その暖かさが「氷のように冷たい人も暖かい手をしている」ことのギャップにやたらドキドキして、その後先生がひたすら弁を振るうのを聞いていたら、こんなに沢山喋れてこの人は本当に頭の良い人なんだなと思っていた。

別に私が説明ができないから代わってくれたとかではなく、自分の後見人としての仕事をしているだけなのだが、理路整然と話しているのが次第にかっこよく感じてしまった。
それもこれも、手が触れるという一瞬のアクシデントなのだが、意識し過ぎなことはわかっている。

同僚がたまたま休みで、私と先生との2人っきりというのは、そもそもロマンチックになりやすい。
先生もきっとそれは意識をしていたと思う。
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