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§ 龍王の巫女姫 §   
第6章 凌辱の初夜
「王の弑逆( シギャク )を謀った者は、理由を問わず死罪だ」
「…ハァ…」
水鈴は立ち上がり、憎き男を睨み付ける。
「…わたしは…あなたの伽など致しません」
「──…」
「死んだほうが…まし…!!」
悲しさか悔しさか…彼女の目からは大粒の涙が。
炎嗣は黙って目を背けた。
暫くそうしているうちに、彼女はついに手で顔を覆い肩をひくつかせた。
閨房に似合わぬ冷たい空気が二人を包む。
「…いいだろう。毒を盛ってやる」
「……!」
炎嗣は水鈴の横を通りすぎ、引き出しから小箱を取り出した。
そして中の粉末状の薬品を卓上の酒に入れてしまった。

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