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§ 龍王の巫女姫 §
第6章 凌辱の初夜


熱いのだ、身体が…。


「…ハァ…ァ…?」


やっぱり、毒──?

こうやって徐々に体温が上がり、ゆっくりと死に至るのだろうか。



「何を盛られたか理解したか…?」

「…っ」


いつの間にか炎嗣は椅子を離れて彼女の横に跪いていた。

不意をうって耳元で囁かれ

悪寒とともに水鈴は振り向く。



──いや、悪寒などではなかった


彼女は明らかに彼の声に胸を踊らせた。


ゾクリと肌が栗立つと同時に、何かを期待する自分がいたのだ。



“ こんなのおかしい!…わたしはいったい… ”


意識すればするほどに…
高鳴る鼓動は早鐘のようだ。



ドクン、ドクン、ドクン...



「……ハァ、ハァ、どうし て…? わたし‥‥!!」


「──…」


ドキドキしている。

そんな自分が信じられない。




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