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§ 龍王の巫女姫 §
第6章 凌辱の初夜

炎嗣は彼女を横抱きにして立ち上がった。

嫌がる水鈴を気に止めず、紗( シャ )をくぐって寝台に寝かせた。

その寝台は広く、二人が寝ても余りある大きさだ。


仰向けの水鈴の上に男が被さってくる。


「…ハァ…ハァっ…や、だ…」


逃げたいのに力が出ない…

それどころか、炎嗣の逞しい身体に組み敷かれることで心地よさを感じてしまうのだ。



「これが毒だ。お前は逃げられない、…男が欲しくて堪らなくなる」


「…そ…んな、カッ‥ハ」


大帯をほどかれる。

水鈴の息はせわしなさを増し、内の熱を吐き出すように時おり弱々しく咳き込んだ。



「──…お前は死なせない、逃がすわけもない…。これからは俺が守ってやる」


「…ッ…ふざけないで…ハァ、ハァ…っ。お願い だから…!! …わたしから…ッ ハァ 離れて……」


「…あきらめろ」



仰向けのまま、必死に首をふる──


そんな水鈴を熱っぽく見下ろしながら、炎嗣は彼女の銀の髪を撫でた。



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