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§ 龍王の巫女姫 §
第13章 都を離らば

膝から崩れた彼は、うつ伏せに倒れた。

このまま静かに終わるのか…

死を前にして例えそこにあるのが悲しみでも、どうすることもできないから諦められる。

だから男は笑っていた。

目を閉じたその表情は安らかだった──





「大丈夫か?お前さん」

「……!」

「そのような軽装で何をしておる…、ほれ、立ちなさい」


ふらり現れた老人が、男の足下に立っている。

力尽きた人間を前にして慌てた様子もなく、低い背丈のその老人は半ば呆れているようにも見えた。



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