この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第3章 永久( トワ )の別れ唄


──でも…それでも…

会えない人がいる。


「…花仙…、あれから三日」


彼は此処を訪ねてこない。



「やっぱり怒っているからかしら」


村人の行列が途絶えた夕刻…

花仙の事をふと思い出す。


あの日は散々に怒られて
わたしもずっと謝っていたけれど

まだ許してくれないのかしら?




寂しい、会いたい


今すぐ会いたい



「…会いに行こう」


思い立ったら吉日よ


軒下に腰かけて足をぶらつかせていた水鈴は、すぐさまいつもの下駄を取り出して指を通す。




カラン、カランッ



下駄の音は、彼女のはやる気持ちの代弁者


乾いた高音を森に響かせていた──。









/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ