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§ 龍王の巫女姫 §
第19章 神への捧げ物
「益々、急がねばならんようだ」
ガッ...
「──……!!! そん、ちょ‥‥!?」
一度諦めたかのように下りた手が
突如──彼女の首を掴んだ。
「少し眠ってもらおう」
そのまま細首を締め上げられた。
水鈴は呼吸がままならず、苦しさに顔を歪める
「‥‥‥ぅ」
視界が少しずつ霞みだし
思考の糸が細くなる
“ 戻らなきゃ……ッ ”
ついに下ろした瞼
“ 早く 戻らないと…── ”
目尻から押し出された涙が、一筋の線をつくった。
───