この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第19章 神への捧げ物

「その様子…よほど水鈴にご執心なようだな。李国の王ともあろう男が」

男は担いでいた水鈴を足元に下ろした。

「──…まぁよい。龍の子が二人ともそろったわけだ…。貴様も一緒に神へ捧げてくれよう」

「なんだと…?」

「こうなれば手も足も出まいな、…さぁ」

下ろした水鈴の手を掴んで引っ張りあげると、彼女の首筋に鋭利な小刀を突き付けた。


「──っ」

「動くでない」


咄嗟に御堂から飛び降りて駆け寄ろうとした炎嗣を、男が牽制する。


「…ッ…さっさと要求を言え…!!」

「そうだな、先ずは…腰の刀を捨てるがいい」


水鈴を人質にとった男は余裕の態度。
こうなってしまえば…国の王とて弱いものだ。


柄( ツカ )に手をかけたまま動かなかった炎嗣は

表情は変えないままで、暫くの間止まっていた。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ