この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第20章 史書から消えた物語

少年の左肩から背中にむかって刻まれていたのは…三本の爪痕。

《 龍の爪を背負う者 》

──それこそが徴だ。


「確かに…間違いない…!」

役人の顔が曇る。


変わった物を目の当たりにした時の驚きと、おぞましい物への一寸の恐怖…

「……っ」

少年にとっては見慣れた表情だった。


「見るなじじい!…っ、さっさと…離せ!!」

「…お前…! 右丞相殿にむかって何て口を…っ」

「……っ、教育が必要なようだな…!」


暴言を吐かれたその役人は右丞相( ウジョウショウ )であった。彼は渋面をつくり少年を冷たく見下ろす。


「もうよい…私が陛下に申し上げる故、その子供は離れに閉じこめておけ」

「御意」


頭の上で勝手に展開される会話…
少年の我慢は限界だった。

隣の衛兵を蹴り飛ばそうとした

その時──


「……!」


彼の目は、廻廊を歩く女官に向いて止まった。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ