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§ 龍王の巫女姫 §
第3章 永久( トワ )の別れ唄

「それは、皆が花仙がどんな人かを知らないから言うのです」

水鈴は包帯を取り出した。

怪我は全身に広がっているので、どう巻くべきかを悩んでいる。


「花仙は優しく、強く、…美しい人です」

「──…!」

「わたしは覚えています。あなたと初めて出会った日の事を」




それは三年前

水鈴は十四の歳だった。









ピヨ . . . . . ピヨ、ピ...




湖畔に来ていた彼女は、足下で鳴く弱々しい声を聞いた。



『小鳥だわ。こんなに弱って可哀想に……』


見ればそれはまだ産まれたばかりの雛( ヒナ )で、身動きもとれずにただ鳴いていた。


雛がいたのは大木の下。見上げれば確かに、幹の窪みに鳥の巣がある。


…間違って落ちたに違いない。

彼女は迷いなく雛を両手で包み込むと、ぐったりとしたその身体を持ち上げた。



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